交流広場(教育についての声を紹介します)

「子どもたちはモデルを求めている」

「人は道徳的価値を体現した人物の生き方に憧れ、感動します。自分もこうありたい!が私達の原動力になり、志が生まれ、自分を磨くことにつながります。」

 北海道人格教育ニュース第13号で紹介された「人格教育研究会」での講演で共感した講師の言葉です。「道徳」が教科化となり、何を子どもたちに伝えるべきかを考える時、ただ価値の項目を教えても無意味であって、その価値を体現した人物の生き方、生き様こそが感動を与えるのだと言うのです。

 2017、18年にテレビ、映画で人気を博した「コードブルー-ドクターヘリ緊急救命-」というドラマがありました。ドクターヘリとそれに携わる救命医の物語なのですが、驚いたことがあります。10代の子どもたちが、このドラマを見て、「自分も救命医になりたい、医師や看護師、フライトナースを目指したい!」とメッセージを番組のホームページの視聴者コメントにたくさん寄せていたことです。その数の多さにびっくりしました。もちろん、ドラマを観て憧れたからと言って、それだけで簡単にフライトドクターやナースになれるものではありません。しかし、そのことで「自分もそうなりたい」と言う志が生まれ、自分を高めるエネルギーが与えられるならば結果はどうあれ、そのプロセスは彼らに豊かな人生をもたらしてくれるのではないでしょうか。

 大人は、良いモデルを子どもたちに提供してあげられるようもっと努力をしなければならないと思います。子どもたちはモデルを求めているのですから!(本協議会理事)

北海道人格教育協議会

教育の目的は、教育基本法の第一条にあるとおり、「人格の完成」にあります。子どもたちの豊かな未来、幸せな未来のために、家庭・学校・地域社会が連携しながら役割を果たすことができるように、「人格教育」とは何かを考え、実践していきたいと思います。

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